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ONCE UPON A TIME IN YOKOHAMA
20250228 神奈川県民ホール

(C)夜景ナビ
真梨子さんは、異次元の夢の中にいた。
雲母の波 で、ハーバーライトに照らされた真梨子さん。
少しでも悲しみを癒したい、そんな夢であってほしい瞬間は
波紋の渦で現実に引き戻される。
山下公園から見る横浜の夜景もこれで終わりかもしれない。
昔は、東急東横線の終点桜木町駅から、
運河にかかる橋を渡って、海岸線を歩いてホール迄通ったものだった。いつの間にか、みなとみらい線の日本大通りの駅で下車すると、カモメの鳴き声が迎えてくれるようになっていた。
そんな30年間の「うたかたの時間」が経過していった。
神奈川県民ホールでは、最前列で、グランパを歌う真梨子さんを眺めたことがある。強い雨の帰り、横浜の夜景の中に、現実の厳しさを束の間忘れる瞬間をもらったこともある。
今日は、とても不思議な時間が流れた。
それは、真梨子さんのコンディションがよいこともある。
しかし、それには簡単に見えてとても奥深い。
その理由は、♪無伴奏の間奏が、ボレロ調であるにも関わらず、とても穏やかでゆったりとした進行だからである。
そして、続く、♪フレンズの入りの宮原さんのピアノのイントロも、しっかりと真梨子さんの今日のテンポと呼応して、スローに入っているからである。
昨年から、真梨子さんは倍音の声質の、高音部分を強めに出して、低音を添えている。だから、音程もしっかりとしているし、ブレスの乱れもない。高音ロングトーンは澄み切って、きらきらと輝いている。
もちろん、メゾソプラノの低音部分の響きは抜群だ。
まだまだコンサートをしたいとご本人は言う。
横浜くらい平気なんだけど、全国を回るツアーがね........と。
2008年、真梨子さんは for you... が歌えなくなっていた。
あのコンサートと比較したとき、
17年後にこんなパワフルなコンサートを鑑賞できる自分がいる。
そんな、our Days に感謝しながら、EPILOGUEの次の章を想像して
横浜の夜景を後にした。
(20250301)

PHOTO by MDF
