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光と陰 

2006.11.24 東京国際フォーラム

不思議な感覚である。

親が入院し、仕事も休めない。

コンサートの後に携帯を見れば、職場から着信がある。

真梨子さんのコンサートが異空間を演出してくれるかというものの、急に現実に引き戻される。

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もしかしたら、人生もそんな瞬間の連続なのかもしれない。

迷いに迷って、いろいろな選択をする。

しかし、うまくいかない。

どうしてあの人は、あんなに仕事ができるのだろう。

楽しそうに充実しているように見えてくる。

自分もそんな感じになりたい。

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そんな思いの中で、真梨子さんが舞台でStepを踏んでいる。

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左右のスクリーンに映し出された真梨子さん

その横顔がとても綺麗だ。

見とれてしまう。

カメラ嫌いなのに、とても笑顔も多い。

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アルバム「fiesta」のコンセプトコンサートである。

祝祭のイメージは、華やかなお祭りなのか。

それとも、生まれてきて、人を愛していくことを

神に許されることへの感謝なのか。

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その華やかな舞台の中で、

「彼女」

「my Singer」

「君と生きたい」のアカペラ

「そばにきて」

「僕の嘘」

「for you...」

のバラードが、コンサート全体のメインストリームになっている。全て、少しの後悔と新たな生きる想いを歌い上げる。

​

神と対峙し、神の許しを請う。

冷静な青の10本のライトは真梨子さんを包みこみ、ラストは広報スクリーンで赤い炎を映し出す

強烈な赤い愛の「Heart Breaker」である。

その真梨子さんのトランプ柄の衣装に、

ワンポイントだけ、赤いHEARTがある。

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まさにそれが、赤く熱い高橋真梨子なのだ。

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その華やかで、明るいまばゆい光の中に、

人それぞれの苦悩がある。

まり子さんの笑顔は、

頑張っていきましょうよ、そんな笑顔である。

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と同時に、もしかしたらそれは、ご自身への投げかけかもしれないと思った。

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帰り道、ふと心の中に小さな穴が開いていた。

真梨子さんも、57才である。

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声が出ていない。

「for you...」が歌えていない。

高音部の張り上げの安定感がない。

それを一番わかっているのは、

まり子さん本人であろう。

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​でも、きっと来年は立て直してくる​。

明るさのある舞台の中の

一点の曇りも感じ取れたコンサートであった。

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5.jpg
(C)THE MUSIX 2006 fiesat
     HeartBreaker 歌唱シーン
 
(C)THE MUSIX2006
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